2021
09.30

貝殻公園再生プロジェクト

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南知多町豊浜にある貝殻公園。豊浜の街並みと海を一望できる高台にある、この私設の公園は、山のオーナー(山本祐一氏親子)がコツコツと築き上げた、知る人ぞ知る絶景ポイントです。20世紀の初頭、シュバルという郵便配達人が一人で石の宮殿を創り上げた、その偉業になぞらえ、「知多半島の理想宮シュバル」とも称され、日本珍スポット百景ほか、様々なSNSでも紹介されています。

貝殻公園の始まりは、61歳を迎えたある夜、山本翁が見た、夢がきっかけ。光る貝殻が天から落ちて、2匹の白蛇がそれを受けるという不思議な夢。当時彼が住んでいた場所は白龍山という白蛇を奉ってある山でした。夢から覚めた山本翁ははっとひらめきます「そうだ、これはここに神社を作れというお告げに違いない!」と。以来、息子さんの良吉さんと共に天秤棒でセメントや砂利をかついで山を往復する日々。漁師だった彼らは貝殻を集め続け、セメントで造った数々の建造物(船の形の建物、鳥居、大砲、展望台、遊具、ベンチ、オブジェ等々)の表面に貝殻を貼り付けて、20年もの歳月をかけて公園を造りあげていったのです。

長年地元の人々はもちろん、町外からも多くの人々が訪れ、親しまれてきた貝殻公園。一部風化や老朽化が目立ち始めた頃、自然発生的に地元の有志たちが集まり、自発的に清掃や草刈り、道の補修、建造物の補修などを手がけるように。その甲斐あって、徐々に着実に、美しい公園の姿を取り戻しつつあります。

貝殻公園は、豊浜の人々にとっては、老若男女、誰の心の中にも刻まれる「原風景」とも言うべきもの。ここに来れば、誰もが郷愁に浸ることができ、その上でこころ癒される、特別な場所。眼前に広がる一望の伊勢湾を眺めながら、吹き渡る潮風に身をゆだねる心地い時間は、かけがえのないもの。だからこそ、「ずっと、ここにあってほしい」それは、みんなの願いです。

カネヒロ水産も、有志の一員として、微力ながらも、ここ貝殻公園の再生・維持に協力していけたら、と考えています。久しく訪れていない人は、ぜひ再び、登ってみてください。そして特別な場所を感じ、かけがえのない心地いい時間を過ごしてみてください。

子どもたちの遊び場であり、冒険フィールドでもある貝殻公園!

※現在、ブランコなどの遊具は撤去されています。将来的に環境が整えば、また、復活する予定です。子どもたちの健やかな未来のためにも、ボランティアメンバーたちとともに、いつか必ず「冒険フィールド」の再整備を実現したいと思います。

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